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●2008年12月
 今年も早くも12月です。常套文句ではありますがその通りです。齢も重ねてはや還暦ともなると、毎年のスピードが加速されていきます。いわゆる、時の流れが速いということですが、こちらの頭や身体はスピードが増すのとは反対に、ペースダウンが著しくなります。
 ときに最近の金融危機の進展の早さには驚かされています。昨年サブプライムローンの話が突如湧き出てそれからというものは、世界信用不安が世界中を席巻し、今年になっては'100年に1度の大不況'の到来がいわれています。株価も世界中でつるべ落としに下落し、企業の含む益はあっという間に、吹き飛んでしまいました。
 皆様の話を総合すると、この9月10月の売上の落ち込み方が今迄にない落ち込みのようです。加えて余りの業況の失速で、先行きについても判断予想に苦しんでいるようでした。世界の景気がどこにどの時点で着地するのか、大恐慌が本当にくるのか、余談を許しません。
 今既に落ち込みをみせている場合、まだそこまではいかないが予兆がある場合、逆に好調を持続している場合いずれにしてもそれぞれに大津波がくるかもとの予想の上でのかじ取りは必須のようです。

●2008年11月
 まさに嵐です。証券会社の破綻、生命保険会社の経営悪化、銀行への資本注入、株の大暴落、各国為替の乱高下と世界(日本も含めて)では大変なことが起こっています。
 信用不安が更なる信用不安を生みとめどもなく経営悪化のニュースが流れています。その対応の遅れが非難される中、今日28日にはアメリカで金融機関への資本注入がされました。これに先だち欧州でもいち早く金融機関への資本注入がされました。
嵐は嵐でも日本の時とは数段にそれへの対応が早いようにも思います。反面嵐が全世界に及ぶ程その影響が大きく又その全貌がよくわからない程その本質が不気味なものと言えるのかもしれません。それこそ全世界が一致して信用不安の火種を消そうと躍起になっています。今迄インフレ懸念から利下げをためらっていた欧州も利下げ容認にかわりました。加えて日本も下げ余地が殆どないのにもかかわらずアドバルーンをあげ、もしかして31日には実行に移されるのでしょうか。
 この度の嵐についての定義は嵐が過ぎ去ったあと相当の日時を経て経済学的に解明されるものかもしれません。私はマネーの嵐、マネーの奔流が全世界を揺るがしているのに過ぎないのだと思っています。マネーは稼ごうとして稼げるところに動く。穀物があがりました。ほぼ同時に原油がふっとうしこの原油についてはつい最近まで、とてつもない高値でありました。と思うまもなく円高の嵐です。少し前は金が1000ドルをつけました。
マネーがマネー自身の価値を増加させるものを狙って怒涛の如くおしよせそして又あっという間にひいてしまう。マネーが流出してしまう国は国家破綻の危機にさらされ、株価下落が投資家をおそう。人類はまさにジェットコースターの中です。これ迄にも似たようなことはあったように思います。ただし今回は規模がどでかいものです。
世界的な経済の乱気流は一体おさまるのか、それが治まったとしても実体経済の退潮はどこまで行くのか、際限なく不安が人々をおそい始めています。
確かにアメリカがメチャクチャ、欧州もメチャクチャ、豪もブラジルもロシアも中国も。
ですが、嵐はいつか去ります。そのつめあとが一番少なくてすむ国や組織体がこれから先半世紀くらいをひっぱていくのではないでしょうか。
アメリカがこの危機を乗り越えるのか、欧州が復活するのか、新興国の抬頭があるのか。
人類のナガ〜イ歴史をみると覇権は様々に移ってきました。近くではスペイン・オランダ・イギリス・アメリカと百年単位で推移してきています。

アメリカの覇権は保たれるのか、はた又覇権が移るのか、株価が暴落、通貨の乱高下に不安な心を揺さぶられ乍ら、もう一方では経済の大きな流れの行きつくあたりを占ってみたりしています。
 さて現実に足許に目を移すと、たとえ金融危機が何とか終息したとして実体経済は不況を目指すものと思います。今日新潟相互タクシーが駄目になりました。金融機関も実際にはいたんでいて、貸し渋り、貸し剥がしが横行してくるのでしょうか、失業率も心配です。
 こんなときはそれこそ自分の足許を見つめ直す必要があります。本業をゆるぎなきものとし、無駄を排し、効率よく仕事を全うすることです。
 自らの強み弱みの再点検が必要です。あたり前ですが強みは更に強く、弱味の部分については切り離さざるを得ない状況もくるということを想定して日々戦略を練り、有効な戦術を駆使してどんな嵐の下でも生き残る体力をつくり体質へと変化させていくことが必要だと思います。
 ひるがえって不況は案外短く、谷間もある程度浅くそれこそ日本が近い将来アメリカに向かって覇権を握るなんてことは、起こらないのか。それとも少子高齢化の日本に明日はないのかなんても思います。
農耕民族はデリバティブなど関係なく知恵と勤勉性の国民をもって世界に冠たる知力、技術力の国として発展できるのか年越し年明けに占ってみたりと思っています。

●2008年10月
 世界に1900年代初めの大恐慌以来の金融危機が襲っています。アメリカも日本のバブル崩壊時と同じような状態にあるのでしょうか。証券会社や銀行が軒並みoutになっています。様々な対応策が打ち出されひとまず一服はしていますが、その対策の効果に全面的な信頼が寄せられないのも今後に不安を抱かせます。
 ただ、日本と違って、その対応策の打ち出し方が物凄く早いという点は評価できると思います。日本はりそなへの公的資金の投入を契機として金融危機を乗り越えました。その後の株価の上昇もこれがきっかけだったように思います。
 ただ、共和党政権も自らのいましめをかなぐり捨て公的資金の導入に踏み切ったわけですが、国民や議会の反発も十分承知しながらの対応はそれだけ危機の根が深い証でもあるともいえます。
 何故なら破綻の規模がまったく違います。その影響が世界中に及びます。グローバル化はお互いの発展も促しますが、お互いの破滅を招く性格ももっています。
注意深く見守らないといけないことだと思います。
 どれ程の期間のあと、この危機がふっしょくされるのかは、判然とはしませんが、後日あっ!あの時がやっぱり最悪期だったんだと、この今を思う事ができるのなら幸いとしなければいけないとも思います。不景気は今きており、これから先も続くのでしょうが、今年半ばから来年秋まで位に金融危機も後退し、景気悪化もそこそこ打ち止めされるなんて考えるのは気楽にすぎるのでしょうか。

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